これから冬を迎え 枝が剪定されじっと地中でエネルギーを蓄える長い冬ごもりが始まる















その間は花のないパーゴラやアーチ 冷たい水しぶきを上げる噴水 寒かろうと服を着せてあげたい裸乙女のブロンズ像、凍えた石畳がこの庭の代役をつとめる











来年の春はまた大きな花房を付け匂いたつ姿を見せてくれるだろう





花は無くなっても薔薇の包み込まれるがごときあの香りは霞む鼻腔の奥底の記憶にずっと刻まれている